「おかえりぃ♪」
「ただいま」
「アニキ、ええ人みつけたやん(ニヤリ)」
「そうか? まぁな。泊まってくんか?」
「うん。およろしゅう♪」
「あいよ」
そう言って、自分の部屋に入るとすぐに寝た。落ちる寸前に、すべてはうまくいっている、そう感じ、ささやかな充実感を味わった。
翌朝、いつもよりやや早めに目が覚めたオレ。千里は、まだ寝入っているようだ。まだまだ夏の日差しが差し込む中、身支度を整え午前8時8分には部屋を後にし、自転車にまたがった。彼女の待つコンビニまでは、自転車なら3分とかからない。
まだ余裕はある。そう思ってはいても、ペダルをこぐ足に力が入る。彼女の笑顔に早く会いたい。それが原動力となっていた。
もう数百メートル先にコンビニが見えてきたところで、ふいに横から
「おっはよー!!」
と彼女の声! ちょうど、彼女のマンションに続く路地から彼女は出てきたところで鉢合わせしたらしい。
「わぁ、びっくりした!」
「あはは! もう! 前しか見てないんだもん」
と笑う彼女。
「そう?」
と苦笑いのオレ。
「じゃ、このまま行こっか?」
「オッケー♪」
オレたちは、社に向かって笑いながらペダルをこいだ。

