「ええよ。・・・・・ただ」
「ただ?」
彼女は顔を横に傾けて聞いた。
「まだ、外川さんを呼び捨てにはできひんで」
「・・・・・。あたしは、ナリミって呼び捨てにしてほしいの。でも、それってNOってこと?」
「いや、そうやないねんケド。社で会ったときのコト思ったら、使い分けに自信がない」
「そう。じゃ、おいおいでいいよ」
「ん~・・・・・当分、ナリさん・・・でアカンかな?」
「あは。わかった」
彼女は苦笑しながらそう了解してくれた。少なくとも、オレはこのトキはそう思っていたし、ほっとしていていた。そして、彼女、ナリさんはオレの横に座り直して、こう言った。
「Kさん、抱いて」
次から次への急展開である。オレにとって、ここまで積極的な女性を目の当たりにしたのは初めてといってよかった。しかし、頭の中では戸惑いながらも、オレは彼女を抱き寄せキスしていた。
「ん」
彼女は吐息を漏らす。
「ん・・・・・、明かり・・・消すよ」
オレも吐息を漏らしながら、ささやいた。
「・・・うん」
彼女は、より熱い吐息を漏らし、潤んだ眼差しでオレを見つめて言った。


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