カマボコふたりは、うれしそう&楽しそうに聞く。
「ん~と~。ご想像のお任せ~」
と、オレはごまかし半分にふたりを振り切りお手洗いへ駆け込んだ。そう。はっきり「彼女や」と、まだ言えないオレだった。だって、まだ「好きだ」と言っていない。寝たから彼女なのか? そうではない。思いが通じてるかどうかが、オレの中で問われていた。
お手洗いを出ると、トモとすれ違った。トモはもうカマボコではなかったが、オレを認めると小声で言った。
「Kちゃん、センスいいよね」
ナリさんのコト、存在、彼女を選んだオレに言っているのかもしれない。ただ、トモは鋭い感性を持った子であるコトは、これまでの呑み友だちとしての付き合いで、しばしば感じていたコトだ。
「ん~。そのうち、ゆっくり報告するわ」
「楽しみにしてる♪」
オレは、ややカマボコになったトモに笑って席にもどった。ナリさんは、グラスを片手に店のBGMに耳を傾けていた。その姿を見て「かわいい」、そう思った。


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