2007年4月21日土曜日

1990年代~ナリのコト~(33)

長崎と福岡の九州談義に花が咲いていた。オレもわかる範囲で参戦しはいたが、基本的には楽しそうなナリさんの横顔を見て、それをアテに飲んでいたようなものだった。

「ごちそうさまでした。今日はありがとうございました」

「いえいえ。こちらこそ、楽しかったです。また、ぜひ来てくださいね」

オレが会計をしている間、ナリさんと、ナオミさん、それぞれが笑顔であいさつしていた。そして、オレたちは出口へ向かうと、トモとユキもカウンターの中から口々に声をかけてくる。

「Kちゃん、おおきに~!」

「あいよ。おやすみ~!」

オレはそう言って、ナオミさんにも

「ごちそうさまでした」

と言って、ナリさんとともに外へと出た。まだ、午後11時少し前の木屋町だが、日曜日だけにいつもよりも人影は少なかった。

「いいお店ね。ありがとう。楽しかった」

「ならよかった。居心地ええねん、あの店。気に入ってもらえてうれしいわ」

オレたちは、河原町通りまでゆっくり歩き、そこからタクシーに乗った。そこでナリさんは、上目遣いで言った。

「七条通りでいいよ、もう少し歩きたいし」

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