「ごちそうさまでした。今日はありがとうございました」
「いえいえ。こちらこそ、楽しかったです。また、ぜひ来てくださいね」
オレが会計をしている間、ナリさんと、ナオミさん、それぞれが笑顔であいさつしていた。そして、オレたちは出口へ向かうと、トモとユキもカウンターの中から口々に声をかけてくる。
「Kちゃん、おおきに~!」
「あいよ。おやすみ~!」
オレはそう言って、ナオミさんにも
「ごちそうさまでした」
と言って、ナリさんとともに外へと出た。まだ、午後11時少し前の木屋町だが、日曜日だけにいつもよりも人影は少なかった。
「いいお店ね。ありがとう。楽しかった」
「ならよかった。居心地ええねん、あの店。気に入ってもらえてうれしいわ」
オレたちは、河原町通りまでゆっくり歩き、そこからタクシーに乗った。そこでナリさんは、上目遣いで言った。
「七条通りでいいよ、もう少し歩きたいし」


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