「おんなじ会社の外川さん」
と紹介し、ナリさんには
「妹の千里ですわ」
と、紹介する。
「はじめまして。アニキがお世話になってます」
「いえ、こちらこそ。はじめまして、外川です。よろしく」
笑顔であいさつを交わすふたりを見ながら、オレは千里に言った。
「オマエも呑むか? 腹へってんやったらカレーあんで」
「ホンマ? アタシめちゃおなかすいてんねん」
「こいつ、ここ来るトキはいっつも腹へらして来るんですわ」
オレは、笑いながら彼女にそう言うと、彼女も笑って言った。
「若いもんね」
と、笑う彼女に千里はきっぱり言った。
「それだけが取り得なんです」
「あほ。そんなもんダレかてあったわい」
千里は、オレのつっこみにニヤリと笑うと
「カレー食べる~♪」
と、皿を出してジャーからご飯を盛りだした。それを見ていたナリさんは
「じゃ、アタシ、そろそろ帰るね。遅くまでお邪魔しました」
「あ、ごめん。そこまで送ってくわ」
「ありがとう。じゃ、千里さん、お邪魔しました。また」
「はい! お邪魔虫ですみません。また、来てくださいね」
「オマエんちか? カレー全部食べてええで」
「は~い! って、食べれるか!」
「おっけ! ええノリつっこみや。ほな、そこまで出てくるし」
「あい! いってらっしゃ~い」
もはや、カレーを食べるコトしか目に入っていない千里を後にして彼女とともに外へ出た。マンションの4階には、涼しい風が吹いていた。


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