「早く早くw」
「…どこにつけたらええのん^^;?」
「…あはw! そっかw あのね、まず手首に押し付けてみたらいいよ♪」
おそるおそる言われたとおりにしてみるオレ。ボトルの口を左手首に押し付けてみる。そして、そのままボトルをひっくり返すと、注射のときのアルコール消毒のようなひんやり感がした。
「…これでええのん?」
「そぅそぅw!」
楽しげなナリが微笑みながら言う。
ボトルをもどして離す。そしてボトルにキャップをする。
ほんのり柑橘系のような香りがして、それが自分の香りだと思えないような不思議な感じがした。
「どぉ? いい香りでしょ??」
「うん。なんか不思議な感じや」
「あははw! 最初はそうかも? でも、きっと慣れたら香りなしにいられなくなるかもw」
「そぅなん? それも困るかもw」
「でもね、なんか自分の変化を楽しむっていうの? そんな感じがするのよ」
「あ、うん、その感覚、わかる気がする」
「よかった♪」
「意外な発見やなぁw おおきに♪」
「いぇいぇw」
本当に不思議な感覚である。ユギの気持ちもわかる気がしてきた。彼は学生時代から常に彼の香りをまとっていた。臭いとは思わないまでも、どこかで理解できない存在であった。
「…Kさん」
「ん?」
新たな感覚との出会いに浸るオレに彼女はストレートに言った。
「…抱いて。その香りのKさんに包まれたいの」
「…ええよ。おぃで」
その夜、オレたちは二回目の邂逅と、初めて朝までともに過ごした。


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