2013年11月13日水曜日

1990年代~ナリのコト~(59)

夕闇迫りつつある木屋町。

秋を迎え、日も少ぉしづつ短くなってきた。

Mobbysに行くにも、ちと早い時間。

時間つぶしに四条大橋のたもとから川沿いに降り、三条まで歩いてみる。

すでにカップルが数組、等間隔に並んで座り、愛なのかどうかはさだかでないが、それぞれが何事かを語り合っている。

そんな光景を見て歩きながら、1年ほど前のことを思い出す。

この川沿いを、「あなたと取り留めもなく歩きたい」と言われ、それを断ったことを。

苦笑というか、懺悔というか、複雑な気持ちが湧き上がってくる。

なーにやってんねやろ?

三条大橋の下あたりで、壁にもたれ、タバコをふかしながらつぶやく。

だれだけ時間が過ぎたのか、すでに周囲は夜の闇。

「さて」

と、Mobbysへ行こうと、橋のたもとの階段を上る。

「あ! Kちゃん!?」

と、階段を上がりきったところで元気な声が聞こえた。

「どなぃしたん? こんなとこで?」

「トモ?」

「あははw そそ、トモ子ですぅw♪」

「オマエこそ、何してんねん?」

「何て、今からお仕事やなぃのw♪」

「お? そか、もぅそんな時間かぁ」

「同伴しよっかw!」

「あほw キャバクラちゃうやろ、Mobbysはw!」

「そーやねw でも、店行かはんねやろ? せやったら一緒に行こ♪」

「あ、あぁ、せやなw でも、まだ早いやろ?」

「大丈夫、大丈夫w いつもの席に座ってたらえぇて。でも、アタシらミーティング終わってからやなぃと呑み物は出せへんけどw」

「そうか。ほな、店の前まで一緒に行こか。ほんで、7時まわったら店行くわ。ちょっと本屋さん寄りたいしw」

「ん! わかった♪ じゃ、行こう!!」

トモの元気な声に導かれ、木屋町へと歩き始めた。

にほんブログ村 小説ブログへにほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説へブログランキング・にほんブログ村へ

0 件のコメント: