秋を迎え、日も少ぉしづつ短くなってきた。
Mobbysに行くにも、ちと早い時間。
時間つぶしに四条大橋のたもとから川沿いに降り、三条まで歩いてみる。
すでにカップルが数組、等間隔に並んで座り、愛なのかどうかはさだかでないが、それぞれが何事かを語り合っている。
そんな光景を見て歩きながら、1年ほど前のことを思い出す。
この川沿いを、「あなたと取り留めもなく歩きたい」と言われ、それを断ったことを。
苦笑というか、懺悔というか、複雑な気持ちが湧き上がってくる。
なーにやってんねやろ?
三条大橋の下あたりで、壁にもたれ、タバコをふかしながらつぶやく。
だれだけ時間が過ぎたのか、すでに周囲は夜の闇。
「さて」
と、Mobbysへ行こうと、橋のたもとの階段を上る。
「あ! Kちゃん!?」
と、階段を上がりきったところで元気な声が聞こえた。
「どなぃしたん? こんなとこで?」
「トモ?」
「あははw そそ、トモ子ですぅw♪」
「オマエこそ、何してんねん?」
「何て、今からお仕事やなぃのw♪」
「お? そか、もぅそんな時間かぁ」
「同伴しよっかw!」
「あほw キャバクラちゃうやろ、Mobbysはw!」
「そーやねw でも、店行かはんねやろ? せやったら一緒に行こ♪」
「あ、あぁ、せやなw でも、まだ早いやろ?」
「大丈夫、大丈夫w いつもの席に座ってたらえぇて。でも、アタシらミーティング終わってからやなぃと呑み物は出せへんけどw」
「そうか。ほな、店の前まで一緒に行こか。ほんで、7時まわったら店行くわ。ちょっと本屋さん寄りたいしw」
「ん! わかった♪ じゃ、行こう!!」
トモの元気な声に導かれ、木屋町へと歩き始めた。


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