2007年4月24日火曜日

1990年代~ナリのコト~(35)

タムロってた連中は、思いのほかおとなしく何事もなく素通りでき、彼女のマンションにたどり着くコトができた。

「ありがとう」

「うん」

「どうする? 寄ってく?」

「いや、今夜は帰るわ。ただでさえ月曜日は起きれへんし」

「あはは♪」

「でも、ナリさん、よかったら明日の夜、ウチに来ない?」

「え? いいケド」

「カレー作ろうて思てんねん」

「ほんと? わ、楽しみ♪」

「オッケー! じゃ、明日は気合入れて作るから、そうやな、7時ごろに来てよ」

「わかった!」

うれしそうな表情を見て、思わず彼女を引き寄せて抱きしめそうになった。でも、オレ的にはまだそれができない何かがあった。

「今夜は本当にありがとう。明日楽しみにしてるね」

「おぉ! まかされて~! オレの方こそおおきに、楽しかった。おやすみ」

「おやすみ」

振り向きながら何度も手を振って、彼女と別れた。明日はハードルを越えよう。そう考えていた。

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