2007年4月1日日曜日

1990年代~ナリのコト~(18)

彼女を抱きながら、オレ自身はカボティーニの香り抱かれていた。彼女はスレンダーながら情熱的だった。これまでにセックスで満足したコトがないと、オレが果てた後にも求めてきた。正直オレは、恋愛そしてセックスにも積極的な彼女に圧倒されていた。しかし、こんな彼女の姿勢は、その後のオレの恋愛感に決定的なモノサシを残すことになるのだが、それはまだまだ始まったばかりだった。

「あたし、ついこの間まで付き合ってた人がいたの」

彼女の部屋のシングルベッドに並んで寝ながら、ナリさんは言う。

「・・・・・どんな人?」

「ん・・・・・。Kさんも知ってる人かも・・・」

「社の人っちゅーコト?」

「そう。総務課のニシダさん」

総務課にはほとんど行ったコトのないオレにはピンとこなかった。

「ごめん、わからんわ」

「総務課で、ていうか、社で一番背の高い人、メガネかけた」

なんとなく、ひとりの人物が頭に浮かんだが、話したコトもなければどんな人物かはまったく知らなかった。

「なんとなく、わかるようなわからへんような感じ」

「そう。でも、彼と別れた原因になった人、Kさんもよく知ってる人よ」

「え? ダレ?」

「イカワさん」

それは、以外な名前だった。オレのいる記念事業部の紅一点である。

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